しかし、硬貨は補助貨幣と呼ばれ、紙幣に対して補助的な
お金です。通貨の主役は、やはり諭吉さんですよね。
それでは、日銀が必要なだけ紙幣を刷り、政府や銀行(市
中銀行)に供給しているのでしょうか。
…どうも違うようです。
政府の予算は税収で組まれます。足りない場合は赤字国債
を発行します。原則禁止ですが、やってますね。
国債を発行する場合でも、日銀が現金で買い取る訳ではなく
日銀の口座振替で、銀行などの金融機関が買っています。
銀行は個人や企業への支払に必要な分だけ日銀当座預金
から引き出し、日銀の窓口で紙幣を受け取ります。これを『銀
行券の発行』といい、紙幣の発行はこれだけです。
こうやって、諭吉さんが世の中に送り出されます。
国内のすべての現金通貨(紙幣や硬貨)は、すべての通貨量
の10分の1以下だそうです。通貨の大半を占めるのは、預金
通貨と呼ばれる銀行口座の数字です。
日銀が発行するお金より、はるかに多くのお金が銀行口座に
あるのは、どういう訳でしょう。
日銀の主な仕事は、お金の管理です。
それでは、誰がお金を作っているのでしょうか。
結論から言うと、お金は銀行で作られます。
つづく
虹 水俣 maeshima
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